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2016-07-04(Mon)

小型犬・中型犬も要注意です (胃拡張・胃捻転)

胃が突然ねじれてしまう 【 胃捻転 】。 
急性胃拡張に伴って起きることが多く、「胃拡張・胃捻転症候群」とも呼ばれています。 この病気は突然発症し、胃がねじれショック状態に陥り、全身の循環血液量が急激に減るため、放置すると命を落としてしまう。 という病気です。

多くは、大型犬、ドーベルマン ・ ボルゾイ ・ コリー ・ 秋田犬など胸の深い犬種が胃捻転を起こりやすいと言われていますが・・・


今年に入り、当院では ウエルッシュコーギー ・ ミニチュアダックス と中型犬・小型犬での発症がありました。

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こんなに大きな胃になるため、本人もお腹周りがパンパンになり苦しそうな呼吸になっていました。


【発症原因】
急性胃拡張は、早食い・食べ過ぎによる胃の拡張・下垂が原因となることが多く、食欲旺盛のワンちゃんに起こりやすいといわれています。 ドライタイプのドッグフードは、水分を吸収すると体積が1.6倍以上に膨張します。 そのため、ドライフードを大量に食べたあと、水をたくさん飲むと、胃の中でフードが水を吸収して膨れるため、急性胃拡張の原因になります。 急性胃拡張になったときに激しい運動をすると、胃捻転を起こしやすいといわれています。


【症状】
・お腹が大きく膨れる
・腹痛のため落ち着かず、身体を動かしたりお腹を触られるのを嫌がる
・チアノーゼや貧血・血圧低下などのショック状態になる
・空嘔吐(嘔吐しようとするが吐けない)をする
・よだれが多量にでる


上記のような症状がみられた場合は、治療のタイミングが遅くなると命を落としてしまう可能性が高い病気のため、すぐに病院に連絡ください。 

また、この病気は、わんちゃん達の飼い主さまの中で、 『 大型犬に発症する病気 』 となぜだか認識されがちですが、 犬種や年齢に関係なくおこる病気です。

ワンちゃん達の食事や運動状態をきちんとコントロール ( 食後すぐの散歩は避けるなど ) して、この病気が起こらないようにしてあげることはもちろん、発症してしまった場合は緊急性をもって行動できるよう、わんちゃんの飼い主様は全員この病気を知ってていただけたらとうれしいです


このレントゲンに写っているわんちゃんは、約1ヶ月間、入院・手術などのたいへんな治療を乗り越え、今はとっても元気になってくれました   ホッと一安心 

2016-02-05(Fri)

口にしてはいけない食べ物

さて、問題です。

わんちゃん ・ ねこちゃんが 食べても良い(大丈夫な) 食品はどれでしょうか


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チョコ           アボガド          たまねぎ


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ぶどう          キシリトールガム        マカダミアナッツ





答えは、全部 ダメ   


チョコレートや玉ねぎは有名ですが、実は他にもいろいろあるんです


 【 わんちゃんが口にしてはいけない食べ物 】  (ここをクリックしてください)

のページもホームページに新設しました。  参考にしてください。
2016-02-04(Thu)

チョコレート中毒

今月は、バレンタインデーがありますね 

もらえる? もれえない?と 実はソワソワしてる男性陣。  どんなチョコをどうやって渡そうかとソワソワしてる女性陣。
そして、美味しそう~~ 食べたいなぁ~~ と ソワソワするワンちゃん達


でも、気を付けてくださいね。

ぼちぼち 『 チョコ食べちゃった~~~   (包み紙ごと) 』  と駆け込むわんちゃんと飼い主さまがちらりほらり・・・ です

ホームページに  【 わんちゃんのチョコレート中毒について  】  ページを作りました。  一度目を通していただいて参考にしてください。  ここをクリックしていただいてもリンクします。


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2013-07-02(Tue)

キシリトールガム 要注意!

人にとってはキシリトールガムは、おいしいし、虫歯予防にもなるし、でとても便利なガムとして扱われています。

しかし、実は、わんちゃんにとっては
ネギ・タマネギ・チョコレートと同じくらい中毒を起こしてしまう危ない食品なんです
 ( 知ってましたか? )


「ガムだからいいや」なんて思っていると大変です。数時間で大人しくなり、動けなくなり、病院に運び込まれたときには手遅れ・・・・。 というほど 激しい低血糖肝不全 が起こっているのです。

キシリトールは、ガムや歯磨きペーストにも含有してあるものが身近にあります。犬はこれを食べてしまう。すると血液中の糖分値が下がり(低血糖)活動性が低下、痙攣を起してしまいます。また量によっては急性肝不全を起したり、肝臓壊死にまでいたる症例もあるようです。もちろん生死に関わる事態です。

通常のキシリトールガムには1粒当たり0.05gのキシリトールが含有されているそうです。

低血糖を起すには体重1kgの犬が0.1gのキシリトール、即ちキシリトールガム2個食べて30~60分経過ないと起しません。(0.1g/kg)

急性肝障害では体重1kgの犬がガム10個食べて8~12時間

肝臓壊死では体重1kgの犬がガム28~40個食べて発症すると言われています。

ただし、他の基礎疾患を持っていて肝臓が弱っている犬ではもっと低用量でも発症するようです。

『ガムだからいいや!』ではなく、キシリトールガムだからこそ、即病院へ・・・ でお願いします。


【 追伸 】

今回の文章は、いつもお世話になっています奈良市山尾獣医科病院 山尾先生のブログを許可を得て引用させていただきました。

玉ねぎ・チョコレートは、中毒を起こすということはよく知られているレベルまでになりましたが、キシリトールガムに関しては、まだまだ知らない方が多いのが現実です。もし、このブログを読んでくださった方は、どんどん広めていただけたらうれしいです

山尾先生、ありがとうございました
2013-02-22(Fri)

マダニに注意!

最近、『ダニ媒介により死者』等のニュース報道をよく耳にするようになりました。

厚生労働省は、現時点で治療薬のないSFTS(重症熱性血小板減少症候群)の感染を予防するため、農作業や山に入る時には、長袖・長ズボンを着用し、マダニにかまれないように注意を呼びかけています。

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飼い主さまが完全防備でも、散歩中にわんちゃんに付いて、自宅にお持ち帰り・・・という可能性もあります。

実は、ダニを媒介してかかる病気がワンちゃんにもあります。
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自分自身(飼い主さま)を守るだけでなく、わんちゃんを守るためにも、春を待たずにダニ予防お願いします。

今回掲載のポスターは待合室に掲示しています。ブログ内の写真では読みにくい所もあるかと思いますので、待ち時間にでも読んでみてください。
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